始まりの交響詩 ハジマリノシンフォニックポエム。
其の者は、天空に居た。
悲しげで儚い、微笑を浮かべながら。
其処は、とても美しかった。
抜け通る真の蒼は、何処までも続く無限の空。
少女が横たわる鳥の、純白の穢れの知らない無数の羽。
無限の蒼に浮かぶ、白の暖かい柔らかな光。
光を反射して煌き、向こう側が透き通って見える水晶。
少女の肌は、羽のように白く。
少女の唇は、瞳と同じ紅。
少女は、風。
少女の歌う、風の唄。
暗い闇の夜にも。
光り輝く朝にも。
風の唄は、等しく、滑らかに。
風の交響詩を今日も、歌い続ける。
風と戯れ、風と共に踊り、風の赴くままに
其の都は姿と場所を変えて。
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風って大好きです。
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